有識者からのインタビュー Interview

子どもの森あそびを見守るガイドとして

今から44年前、社会教育の世界に飛び込んだ私が最初に担当したのが自然学校でした。子どもたちを自然の中に連れ出すと、たいていの子どもはすぐに興味のあることを見つけてあそび始めますが、中にはその場の雰囲気に馴染めずに何をしたら良いのかわからない子どももいます。すると、待つことのできない大人たちは、あれをしたら?これをしたら?と、あそびの押し付けが始まります。良かれと思って発した言葉が、子どもの心を傷つけたり、気づきの芽をつんでしまうこともあります。

「子どもの権利条約」の中の“子どもの最善の利益”とは、その子どもにとって最もよいことを第一に考えることだと理解をしていても、“待つ”ことができない大人たちは、余計な口出しをしてしまいがちです。

あそびは子どもにとって生きる力を身に着けるための大事な体験です。『発見する力』、『考える力』、『危機察知力・回避力』、『直感力』、『集中力』、『コミュニケーション力』など、生きていく上で必要な様々な力をあそびながら自分のペースで学んでいるのです。

屋内森あそび体験「創・造・冒・険」は、保護者の皆さん方にとって、お子さんのあそびを“待ち”“見守る”ガイドとしてのすべを磨いていただけるいい機会となるでしょう。「子ども理解」を深めつつ、我が家の天才が今日はどんなあそびを生み出し、繰り広げるのか、存分に楽しんでいただきたいと思います。そのために微力ながら私の経験則を皆さんにお伝えしていければ甚だ幸いです。

中能 孝則

中能 孝則

Profile 1951年鹿児島県生まれ。1974年公益財団法人社会教育協会日野社会教育センター勤務、自然学校の企画運営に携わる。デンマークの高齢者福祉・子育て文化にも精通、講演など幅広く活動。1997年館長就任(2013年退任)。現在、公益財団法人社会教育協会理事、NPO法人森のようちえん全国ネットワーク連盟 監事。
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